柄物の壁紙を選ぶことがまだまだ少ない日本では、どうしても無地に見えるものを選ぶ方が多いのですが、無地だと目の逃げ場がないので、リフォームの場合、アラが目立ちやすくなります。
リフォーム
無地系のクロスで粗が目立ちやすい理由は にも書いたのですが、業界用語でいうところの「下地をひろいやすい」から。

無難に思える「無地調クロス」ですが、実はかなり高度な見立てが必要なんです。

ショールームで実物を見る

で、実際どうやって「我が家」にピッタリなクロスを選ぶかというと、手っ取り早いのはショールームで大きめのサンプルを見る事。

商材メーカー一覧 を参考に、どこか行きやすい場所にショールームがあれば、まずはそちらに行ってみてください。

ほとんど大都市にしかないのが困りものですが、遠方からどこかのショールームを目指すならサンゲツをお勧めします。別に袖の下などもらってませんが、サンゲツを扱わない業者はないはずなので、色んな意味で安全です。
壁紙のサンプル帖
正直わたくしが仕事を習い覚えた頃は、納期が早く安いけど、なぁ・・というメーカーでしたが、今では納期も早くセンスも質も良い最大手。

リフォーム業者の車には自社のカタログはなくてもサンゲツのカタログはある( 一一)というくらいの最強ブランドです。

リフォーム業者がみせてくれるカタログの定番はサンゲツの「リザーブ」ですが、もし手元にあるなら、気になる品番をメモして行くといいです。

ショールームにはふすまの半分ほどの大きさでズラッと実物が貼られています。

無地と言えどもサイズが名刺大からふすまくらいに大きくなると、かなり感じが違うことが判るはずです。

柄モノになると「うっそ~」というくらい違うものが山ほど出てきますので、実際には使わなくても一つくらい柄のあるクロスを選んチェックするのも面白いですよ。

ショールームでカットサンプルをもらう

ショールームに行けば、その場でA4くらいの「カットサンプル」なるものを貰えることも大きなメリット。

リフォーム予定の場所に、両面テープ等でカットサンプルを張り付け、見比べるのに使うと、ほとんど悩むことなく決められることが多いです。

光の入り具合は朝・昼の太陽光に加え、夜の照明下でも見え方は変わりますので、なるべく全部チェックするようにします。

同じような色のクロスでも、黒っぽく見えたり、テラテラ光って落ち着かなかったり、派手かなと思ったら、意外とシックだったり、どんなに場数を踏もうと、こればっかりはどう化けるか、実際にみないことにはわかりません。

同じようなクリーム色に見えていても地の色が白で上に黄色などかさねて作ったものと、もともとも生成りの地に黄色をすこし足したものとでは、なんというか、光の吸い込み具合が違いうのか、見え方が違います。

一方は暗く、一方は明るい等の差がでてくるんです。
これはクロス単体だけを見たところで知りようがなく、現場にいって初めてわかるものです。

同じ家の中でも、部屋によって変わる場合もあるので、確認する時は使う場所でしないと意味がありません。

また、A4サイズで扱いやすいので、使う予定の機器メーカーのショールームにサンプルをもって行き、色や雰囲気を現物と合わせてみる事も出来ます。

これやってみると意外な相性に驚くこともありますよ(^-^)

趣味や好みが入るので、クロス選びはなかなか難しく、それ故お客さまの好みにハマった組み合わせが出来たときにはコーディネーターとしては、もの凄ぉく嬉しく達成感があります。

壁紙のショールームに行ったことがあれば、なぜにここまで沢山の壁紙があるんだ、と不思議に思われたかもしれませんが(^o^;)

ほとんど差が無いようにみえる無地調クロスにも、それぞれにクセがあり、厚みで下地の粗をカバーするもの・影が出でもわかりにくい等々の差があるんです。

クロスのサンプル帖をみるコツ

また、壁紙のカタログ帖はこうやって、立ててみていくのがおススメ。

プロでも、たいていの人はカタログを広げて上から見下ろした状態で判断しているものですが、最初にガ==ッと見ていく時はともかく、あるていど絞れて来たら、立ててチェックしたほうがいいです。

実際にはたてた状態で貼るわけで、カタログも立てた状態でみていくほうが、誤差が少なくなるのでお勧めです。

ショールームに行けない場合は、リフォーム業者に「カットサンプルをください」と言えば手配してくれますので、必ず手に入れて、実際に張り替える現場に持って行ってチェックしてください。

カタログにはっつけてある名刺サイズのサンプルを穴のあくほど見比べたところで、何の役にも立ちません。まずは実物に触れて、イメージを確認・修正することが失敗しないコツです。

壁紙の種類など

たまに「店舗用」「一級」と書いてあるとカッコイイとか、良品と勘違いされている方がおられますが、店舗に使える機能をクリアした不燃の認定で分けてあるだけです・・(^o^;)

今は随分使い勝手がよくなってきたようですが、昔の防火一級なんて、パリパリで、下地のわるいところが目立つこと目立つこと。よほど、きちんと説明しておかないと店舗からクレームがくること必至というようなシロモノが多かったです。

機能性壁紙というものもあって、表面のコーティングが厚い「汚れ防止」なども、テラテラしていて、硬く、粗が目立ちやすいので、台所の天井などにはいいかもしれないけど、居室に向くとは思えません。

あ、カタログについている「水回り」とか「天井用」などのタブも便宜上つけてあるだけですので、あまり気にしなくていいです。

基本的にまず一冊のサンプル帖をザーッとみて「いいな」と思ったものをピックアップ。ショールームにある大判のサンプルで確認する、これを繰り返します。

だいたい一冊分みていくと、なんとなぁくコツめいたものがわかってきて、次のサンプル帖を見る時は選びやすくなっていると思います。

実物大のサンプルなしだと、名刺サイズのものが実際にはどうなるかの想像がしにくいので、このコツがつかみにくいので、できれば一度くらいはショールームなどで、大判のサンプルというものを見てもらいたい、と思います。

柄物クロスを選ぶときのコツ

かなり私見がはいっておりますが(^o^;)

45~50㎝程度のリピートだと、使いやすいというか収まりが良い気がします。おおむね肩幅程度なのですが、身体的な感覚にも関係しているのかもしれません。

クラッシックな柄には50程度のリピートが多いので、クラッシックな感じが落ち着き感を呼んでいるのかもしれませんが

柄がはっきりしないような現代的な柄でも、なんとなく落ち着きがいいのは、やはりリピートを見ると50前後のことが多いです。

こちらはいわゆる50幅輸入クロスというもので壁紙の幅が50㎝程度の紙製で、文字通りまさに「壁紙」ですが、リピートがかなり小さく14.5㎝程度。

色遣いも上品で素敵な空間なのですが、ちょっと忙しい感じで、長居がしずらい。

この壁紙は廊下のような場所に使われていて、場所柄とよく合っていますが、このリピートのクロスを部屋全部に使ってしまうと、落ち着かない部屋になります。

店舗で回転をよくしたいような時は、目がいく壁に、こうしたちょっと落ち着きのない柄を使うと良いわけです(^-^)

勉強部屋などでは、机の前面にはこうしたチマチマした柄は避けたほうがよく、かといってあまりにノッペリでも気分転換ができないので、天井で遊んだり、最近はあまりみなくなったけど、上部にボーダーを入れる、一面だけ変えるなどして、適度なアクセントをつけたほうが好いと思います。
寝室のクロス例
寝室は壁紙を選ぶときも、日光ではなく、照明の下で選ぶほうがいいです。遊ぶのなら、部屋に入った時に目がいく壁で遊ぶと、オフへと切り替えがきくのでいいかも。

よく言われるのは柄ではなく色ですが、赤やオレンジのような活動的な色ではなく鎮静作用のある青系の色がよろしいかと・・・

色に関しては肌からも感じ取ることがすでに研究などで明らかなのですが、イマイチ世間では定着していないようで、色まで気にして選ぶ人はあまりいませんね。
色の重要性
まぁ肌に近いのはパジャマやシーツ・布団カバーのほうだし、クロスとは随分距離があるので、衝撃的なものでなければいいと思います(^o^;)

ちなみに産婦人科や老人ホームではクロスにはピンク系の色を使うのがほぼ常識でした。産婦人科ではさらに、無地ではなくやわらかい花柄が好まれていました。

賃貸だけでなく分譲の家でも、売るときは万人受けを狙って、つまんない壁・なんちゃって~フローリングなのが、ほんっと残念。

時間かかりますが、クロスと床は選べますよ、っていうのがあればいいのに・・・

特に中古など、改装してから売る習慣のせいで、2度手間な思いをしている施主さんには何人もお会いしました。

正直、無駄ですよね=

つい最近引っ越した友人も、壁を移動させるのに、キレイに仕上げたばかりの床も壁も全部剥がしてやり直し。畳も襖も全部処分。それをみた不動産屋さんが、勿体ない!と絶句していましたが・・・
リフォーム工事中
汚くみえてもそのままのほうが、好きにできるし、なんぼか楽よね=と、わたくしなどは思います。

柄物クロスが大好きなので、なおさらです。

ユニットバスも今ではジャグジーやマイクロバブル・炭酸バスなど、当初から企画してあれば使えるオプションも多いので、ほんっと余計なリフォームととかしてもらいたくないわ。

クロスはいろんなメーカーがごちゃ混ぜでも大丈夫

わたくしの経験では、本当に色やテイストを揃えたければ、一社のクロスで完璧に揃うことはあまりなく、いろんなメーカーのクロスを組み合わせることになるのが常でした。

日本の壁紙はいわゆるビニールクロスが主で幅も90㎝、価格も1m1000円程度とほぼ決まっているので、多少の仕入れ値の上下はあっても、さほどブレませんので、メーカーと品番さえきちんと決まっていれば、特に問題はないと思います。

メーカーなどは変わっても大丈夫ですが、選ぶ種類によっては通常の見積金額では収まらない特殊な壁紙があります。

ちょっと凝りたい、というような方は、最初に見積もってもらう時に、輸入クロスを使いたい、とかサンゲツのエクセレクト:XSELECTを使いたい等ヒトコト添えておくことをお勧めします。

サンゲツのエクセレクト:XSELECTというのは布や和紙、輸入壁紙などがまとめられているカタログで他社でも似たようなものはありますが、例としてわかってもらいやすいです。壁紙は@4~5000円くらいが主流で、施工費も上がるはずです。

あとで見積りなおすと倍以上になるかも!な価格的問題以前に、そういうクロスを扱える職人さんを手配できるかどうかも大事だからです。

価格が高い壁紙は取り扱いが難しいことが多く、通常のリフォーム用クロスしか扱ったことがないレベルだと貼れないし、貼れても手間だから、と嫌がる職人さんもいます。

普通のビニールクロスだと一部屋分くらいなら、一気に糊を付けて置いておき、それをちゃっちゃと貼っていけるんですが、クセのある壁紙だと張り付けられるようになるまで20~30分寝かせる必要があり、しかもそのあとは、わりとすぐ貼らないといけません。

ANNA FRENCHという英国製の水彩画のような壁紙を貼ってもらったことがありますが、職人さんに次は拒否していい?って冗談交じりに言われたくらい扱いにくかったようで(^o^;)

施主が自分で貼ることの多い海外の壁紙は、もうなんというか、やりたい放題?なものが多いので、職人さん泣かせ。自分で自宅をデコレートするから不満とか出にくいんでしょうね。

ただ輸入クロスは貼りあがったら施主さんが大喜びしてくれるので、貼り甲斐があるよと言って、いつもニコニコ貼ってくれていましたが(^o^;)

自分で壁紙を貼りたい人に

賃貸でも貼れる壁紙を扱う会社はいくつかあると思いますが、楽天市場にある 壁紙屋本舗:https://www.rakuten.ne.jp/gold/kabegamiyahonpo/ には色々な方法が載っているので、参考になるかと思います。

糊と壁紙の相性なども書いてあり親切だと思います。

シールより糊のほうが微調整がきくなどというあたりは、やはり、経験の賜物でしょう。実際シール状の壁紙は扱いにくいです(^o^;)

全部張り替えなくてもウォールステッカーなどで、楽しむのも良いと思います。

壁紙屋本舗には輸入クロス専門の部門WALPAがあります。
WALPA:https://walpanian.com/pro_search/?skill%5B%5D=2&skill%5B%5D=7&exc%5B%5D=8&fwjp=psbn
銀座・恵比寿にショールームもあるので、都心のお住まいで興味のある方は一度覗かれてもいいのでわ(^-^)

輸入クロスのトリビア

何度も書いている輸入クロスですが、文字通り海外から輸入したクロスで、幅が50㎝程度で10m巻き一本で売られています。
輸入クロスは一本単位
日本の職人さんが貼るようなビニールや布のクロスは90㎝の幅で左右に耳があり、耳を切り落とすことで綺麗におさめられるようになっています。

海外のモノには耳がない、ということは切る必要が無い!のでシロウトでも貼れるといっちゃ貼れます。実際海外では壁紙の上にどんどん新しい壁紙を貼っていくことが多く、数枚重なって貼られていることもよくあります。

剥がすときに裏紙が残ると綺麗に仕上がらないので、剥がさずに上から貼る方法にはいい点もありますが、さすがに貼りすぎると壁全体がべろ==んと剥がれてきます(^o^;)

いまはビニール製も増えてきたので、昔ほど貼りかさねはできないかもですが・・・

とにかく個性的なものが多く、見ているだけでも楽しい。

ただ、値段が高いんですよね~~

エトロみたいだな~~と思ってみたら、ほんとうにエトロのクロスもありました。
エトロ社のクロス
一本15000円で、高っ!と思ったけど、いまじゃお安い部類?かもしれません。2万円前後のものが多くなっているようなので、真剣に英国まで買いに行こうか、と思ったくらい。

でも壁紙ワンロールは重くって事実上トランクに入れて持ち帰るのは無理。配送したら意味ねぇじゃん、なくらい高くなるので、紛失や税関トラブルのリスクを考えたら結果的に同じなんですけどね( 一一)

ある程度在庫を持っているところもありますが、在庫がない場合は海外に発注してから届くまで最低でも1か月、標準では2か月近くかかると思います。

在庫を持っているメーカーさんはたま~~にセールなどもしますが、それこそリフォームの時期に自分の好みのタイプがセールになるなんて幸運はそうはないですしねぇ。

輸入クロスは一本10m:1000㎝まるまるつかえるわけではなく、リピートをみないといけないので想像以上に無駄がでます。ただでさえ高価なので、かなりの贅沢。

なかにはステップといって、単純なリピートよりさらに無駄?がでる困った壁紙もあります。というか単純なリピートのほうが少ないかも(^o^;)

職人さんに頼む場合、正確なことは職人さん側でしてくれますが予算をたてるのに知りたいなら、輸入クロス専門のWALPAさんにわかりやすい説明があったのでURLを転載させていただきました。詳しく知りたい方はWALPAさんの記事を参考にしてください。↓↓↓↓
壁紙の必要量の計算方法

必要本数を出すくらいなら、電卓があればそこそこ正確にでます。

240cmの天井高で60㎝のリピートだと、天井までには4リピート必要、という風に見ていきます。端数は切り上げます。

壁紙の幅が50㎝でリピートが60㎝だとすると、
100cm幅の壁なら
2×4リピート=8リピート分×60cm=480cm分が必要になります。
壁の幅が200cm になると
4×4リピート=16リピート分×60cm=960cm
壁の幅が300㎝になると
6×4リピート=24リピート分×60cm=1440cmなので、

壁の幅が2m未満なら、一本で足りますが、それ以上になると一本では足りないことが判ります。ほんの数センチ足りなくてももう一本買い足す必要があります。

足りなくなってからの発注だと、また更に2か月待つので、そんなことは事実上むり、という面と、その間に「ロット」が変わってしまうリスクがあるので、通常はキチンと現場を見て採寸してからでないとこわくて発注なんかできません。

ロットが変わると微妙~~に色が変わるので、なまじ同じ柄だけにその差が気になります。これは輸入クロスだけでなく国産クロスでも同じですが、国産クロスだと廃番商品以外でロットに神経使う必要はほぼありません。

クロスの輸入業者「smb」のサイトのなかに輸入クロスの必要本数を計算してくれるという(@_@)おどろきのページがあったので、載せておきますね(@_@)リピートと部屋のサイズから計算するのでどこのクロスでも使えるおりこうさんです。(ステップリピートまでは無理です)↓↓↓↓
壁紙の必要ロール数計算を自動でしてくれるページ

Osboren&LittleとかNina Campbellなどにはよくお世話になりました。輸入クロスを扱っているのはおおむねこのあたりの会社かとおもいます。国産クロスの会社は インテリア商材メーカー のページを参考にしていただけると幸いです。

順序は輸入クロスが具体的に載っているサイトからにしてあります。
・WLAPA: https://walpa.jp/
・マナトレーディング: http://www.manas.co.jp/
・smb http://smb.buyshop.jp/
・トミタ: https://www.tominet.co.jp/
・ナショナルインテリア: http://www.nt-interior.com/

もともと異人さんが多いせいか、神戸には↓↓↓↓こういうお店があるのですが、個性的なお店はあちこちにありそうですね(^-^)
スターマムブリッジ:smb http://smb.buyshop.jp/

WLAECT www.walect.com/

リピートとかそんな面倒くさい計算までして!と思うかもしれませんが、壁紙で雰囲気はもの凄く変わります。輸入クロスに限らず、いまは日本製でも素敵な物は沢山あるので、ぜひ一度、どこかショールームを覗いてくださいね(^-^)

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