最新版「肌断食-スキンケア、やめました」平野卿子 著 が2017年3月に出たもようです。
2013年3月に刊行された「肌断食-スキンケア、やめました」の改訂版です。

なにか、変わったのか、気になって手に取りました。

中身はほとんど同じですが、「宇津木先生との対談」が追加されていました。
「まえがき」は最新版用にちょっと変割った気がしますが、今手元にないので断言はできません。

最後の宇津木先生との対談には、なかなか面白いというか恐ろしいというか、皮膚科の裏話のようなことも書かれていて、考えさせられることが多々ありました。ちなみに宇津木先生は皮膚科医ではなく形成外科専門医。

皮膚科医は健康な肌のケアに興味ない

注:この記事文中の引用はすべて上記の本からだという前提で、引用元は省かせてもらいます。

p191の「皮膚科医は肌の病気を治す専門家なので、ノーマルな病気ではない普通の肌のケアについてはあまり興味ないのだと思います。

のくだりは、なるほどなぁ~と思うとともに、そりゃぁないぜ セニョール!とちょっと恨みがましく思うのは、わたくしだけじゃないはず!!!

シミが、宇津木先生とっては「病気」というのも、なかなかに興味深いことでしたが・・・(^o^;)

レーザーでシミを安全に確実にとることができるようになったから、その予後として保湿剤とUVケア製品が出てきた、というあたりも…そりゃあないぜ、セニョーリータ!!!でした

レーザー治療をする、ということは、その後は、かるい火傷状態になる、ということでもあるので、そりゃぁ、保湿して、紫外線も当てないほうがいいよね(^o^;)

ラロッシュポゼが皮膚科医が勧めるUVって、やたらUVケア製品が充実してるのも、そーゆー経緯からだったのね?と妙~に納得もしました。

最後の最後、p215あたりでは、今の若い皮膚科医の間では、宇津木先生とは関係なく、肌にはいわゆるスキンケア製品は使わなくていい、という考えが、勉強する過程で出てきているらしい、というような話も。

昨今の自然派の興隆などは、つけるにしてもなるべく、自然なものを、という流れの現れだろうし、徐々に「健康な肌」回帰に向かっているのかもしれませんね。

保湿には

P206 わたしたちができる保湿は「水を飲むこと」

これは、最終結論で、ここまでの道のりはあるものの、なかなか衝撃的ですね。

前後ますがp203では、皮脂が天然のクリームとして肌の水分蒸散を防いでいる、というよくある化粧品の三品セオリーに関して、「皮脂は毛穴からでるもので、つまりは毛のためのもの」という記述とともに、覚えておくべきことですね。

水をきちんと飲んでいれば、スキンケアしなくても、保湿は足りている。身体をつくるものは、食べたり飲んだりした結果だという、当たり前のことですが・・・

平野さんも別のことで憂えておられましたが、わたくしも、最近「子供の肌が乾いてる」というCMが流され出したのを見て、ちょっと気になっています。

宣伝してるのが、ディーン・フジオカというのも、マズイよなぁ~~世の奥様がたが、ついフラフラっと、手にとりそう。

ついに子供にまで手をだしてきたか!と思った方もいらっしゃるでしょう。

いままではせいぜい高卒くらいの女性からだった肌の崩壊が、一気に小学生からになるかもしれませんよねぇ~~

UVケア

そうそう、宇津木先生との対談p206に、オーストラリアで「日焼け止め政策に失敗」って、ぽーんと書いてあって、まるで説明がないので、???でしたが、要は政府が旗振っていても、肌にはよくないって意味かなぁ~~

SPF値のワナのようなことは、いわれて久しいですが、シミや皺をどうとらえるか、とか、肌への負担と見た目、どちらをとるかなど個人の主観もあるし、なかなか難しいですね。

本文ではp81 あたりから、いろんな情報が載っていますが、p90に日焼け止めを使わなくなってシミが減った、というあたりは、勇気がもらえると同時に、時間差があることは忘れられている?ので、まぁ、変動があるんだな、くらいの認識でいいんでしょう。

昨年防御しなかったシミのB波のぶんはともかく、A波のぶんは、多分ですが、まだ皮膚表面にでていないよね・・・(ノ_ _)ノ

p172 に VISIAの結果が載っていますが、やはりUVケアをしていないせいか、シミだけ、減り具合が少ないのが印象的。それでも増えてはいないのだから、たしかにUVケアなしでも大丈夫なのかもしれませんね(@o@)

個人的には20代で経験したダメージが頭にあるので、今後も平野さんよりは、UVに気を付けていくであろう、わたくしではあります(^o^;)

仕事柄、カーペットや床材の退色をみていて、やはり、防御なくても害がないというのは、楽天的に過ぎる、という実感があることも一因。

色にもよりますが、一年程度で一部の色が、綺麗に抜けてしまうのをみると、とても無害とは思えない。

実際、平野さんご自身も、無意識なのか

p66 肌が老化している箇所とは、化粧品をつけているところと、日光をあびているところなのだ

という風に書かれています。

これが医者からの指摘か、ご自身の感想かまではわかりませんが、やはり、紫外線により老化が進むことは歴とした事実。

とはいえ、わたくしも、昔のように「SPF50」のをべったり、から

洗濯もの干すくらいなら、UVクリームはなしで、ファンデーションでもなく、天花粉パタパタだけで終了。外出時には日傘必携、サングラスのように、確実に使用するモノや扱いは変わってきています。

桃のような肌を求めて

理想的な肌として、桃のような肌
という記述がありましたが、たしかに幼児の肌って、そんなかんじですね。

もっちり、とか最初は単なるキャッチ―なコピーくらいだったのかもしれませんが、今や、それが理想的な肌の状態かのように独り歩きしているかも(^o^;)

p66~P67に加齢とともに真皮層の組織が衰え始め、50歳を過ぎるとコラーゲンはほとんど生成されなくなる。したがって、年を取ると衰えるのは弾力性。つまりハリだ。当然ながら、たるみやシワが増える。しかしキメの細かさ、つまり肌そのものの美しさは年とは関係無い

↑↑↑↑これなどは、ものすごく、勇気づけられる言葉。

基本的に、スキンケアに頼る必要がない、とか、むしろ止めたほうが、いい、という大筋に関しては、異論などないし、そういうことを教えてくださってありがとう!!!

で、感謝こそすれ、文句はないのですが・・・

それでも、というか、それだけに、p57とかp59あたりの界面活性剤や石けんに対する細部の荒さが残念です。

肌はみんな違うので、これもまた、なんとも言えませんが
p39以来、なんどもでてくる「ヒゲフェイス」状の、皮がむけたような状態も、わたくしは、体験せずに、すんなり移行できましたので、さほど「肌が弱く」なさそうなのに・・・と

実際の肌の変遷の記録は記録として、これは意味のある大事なことですが、これは最初に読んだときからですが、いきなり「純せっけん」に手を出したからだ、という思いが、消えません。

p146から載っている「ためしてガッテン」の実験をみても、手順の大切さはわかると思えたのですが・・・まぁだからこそ、自分で調べて、こうして書いておこうという気になったわけですが。

界面活性剤はややこしいから、とかページ数の都合とか、本にするにあたり、モロモロの事情があるでしょうから、仕方ない部分はあるでしょうね。

界面活性剤って?

安価に入手できるクレンジングのほとんどに、書かれているように、界面活性剤や、ポリマーが含まれていますが、正直、全部が全部同じではないし、レシチンだけの製品や、推奨されている「純石けん=ほぼまるごと油脂性の界面活性剤」よりマイルドなものも、多々あります。

界面活性剤というと、おどろおどろしい化学製品っぽいイメージですが、乳化剤と言い換えると、途端にマイルドなイメージで、食品っぽい香りすらただよいますよね。p57には、同じものだ、という記述もちゃんとあります。

「純せっけん」も界面活性剤だということを忘れているのか、純せっけんだけは、バリアを破壊しないのに、他の界面活性剤だと、まるで皮膚を溶かすかのような記述は、やはり変だと思います。

いやバリア破壊の説明は、化粧水など、スキンケアのほうの説明だから、ということかもしれませんが、化粧品のほうだと、ここまで強い製品は、流通できないはず。よくある「角層まで」がそれを物語っています。

そもそも「純せっけん」って「純」ってつくくらいですから、水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)や水酸化カリウム(苛性カリ)と油脂をまぜた「界面活性剤のみ」ということで、ものすご==くパワフルなシロモノです。

ほかの製品で、界面活性剤が100%なんて、それこそ危険すぎて、作ることができないでしょう。

正直、そんなモノで、いきなりバリアが弱っている肌を洗えば、タワシでこするようなものではないか、と。

いかに、着地点が正しくても、そんな荒業から入ったら、挫折する率が高くて当然な気がします。

わたくしも当初「純せっけん」だけが良いと思い、あれこれ試しましたが、「純せっけん」に限っても、使用感はメーカーや製品により、随分と差がありました。

刷り込みや思い込みのワナはいたるところに在るものですが、界面活性剤にも当てはまる気がします。

界面活性剤をきちんと知る

界面活性剤を単純に「いい・悪い」で判断しようということ自体、あまり意味はないと思います。

洗浄剤に使われる界面活性剤と、化粧水やクリームに含まれる界面活性剤自体、そもそも目的が違うから、性質も違うように設計されているはずです。

たしかに洗浄剤用のものは、肌であれば、メイクや皮脂を肌からはがすためでしょう。

クリームなどに使うものは、クリーム、というカタチにするために使われているもので、成分に含まれてはいるものの、すでに役割は終えていて、そのあと肌にのせた状態で作用させるものではない、というのが、本当のところではないでしょうか?

また、今はナノミキシングという技術があり、遠からず、悪役として名高い「界面活性剤」が入らない製品が続々でてくる予感がします。

そうなったとき、「界面活性剤」が悪いから、なんてことをメインで押し出していると、たちまちおかしなことになるような気がします。

変に悪役としてページを割くより、肌本来の力について、もっと語っていただきたいものです。

肌の保湿と回復力

p60 この細胞間脂質と天然保湿因子こそは、肌自身が作り出す主要な保湿成分であり、バリア機能の主戦力である。これらを人工的に作り出すことはできない。
—-中略—-
皮脂膜は洗顔すると洗い流されるが、その後何もつけないでいれば30分ほどで自然に分泌される。

つまりは、本来は自然に回復するんだから、必要ない、というシンプルな事実こそが大事で、本来の姿にもどれば、スキンケアは要らない、ということですよね。

そもそも皮膚は排泄器官なので、基本的に中から外へと出す器官だというあたりからのアプローチでいいのではないかなぁ~と思っで読んでいましたらば、p130に医師からのアドバイスとして、書かれていました。

肌の水分を補うのに外からは無理で、肌のバリア機能を改善して「経皮水分蒸散量」を減らしていくことが肝要とのこと。

本の記述としても

p133 合成ポリマーによってフタをして一時的に水分の蒸発を防ぐから、肌はバリアが機能していると勘違いしてしまう。その結果、肌はサボるのでバリア機能は回復せず、確実に老化し、乾燥するという寸法だ

とありました。
図解のように、ポリマー(単に高分子って意味)がビニールのようで負担になる、とか悪玉っぽくアオるよりも、このせいで、肌がサボるという点だけで充分ではないでしょうか?

ワセリン万能説の落とし穴

ワセリンは酸化しにくい、という一点で、医者が推奨できる唯一の保護材だそうですが、実際にワセリンでかゆみが出たわたくしは、思わず「合わない人もいるって書いておいてくれっ!」と叫びたくなりました。

つけて直ぐ、痒みがでたのにも驚きましたが、とにかく、落ちにくいのに閉口しました。

理論上、酸化しないから、肌の上にどれだけ長くとどまっても害がない、ということになっているようですが、いつまでもベタベタ残るし、その間ずっと痒い。

たまったもんじゃありませんでした。

しかも、石けんで落ちないのよっ!(-“”-;)

これって、すごぅく大きな問題だと思うのに、「石けんで落ない」ということは、書かれていないんですよね。

p47にある説明で石油=ケミカルあたりのことに関しては、わたくしも同感ではありますが、ワセリンは炭化水素だ、と淡々と書いてあるだけで、やはり、どうすれば落とせるかについての言及はありません。

炭化水素は水には溶けず「有機溶媒」で溶かすものだそうですが。「有機溶媒」って要はアルコールですよね。ワセリンのなかにはアルコールを混ぜて、伸びをよくした製品もあるようで、今思えばわたくしの使ったものがソレだったかもしれません。

消毒用アルコールを扱いなれている医療者に扱いやすいから、ワセリンの落としにくさがあまり気にならないのかなぁ~と感じた次第。

どれだけ長時間肌の上にあっても酸化しない、とされているので、落とし方には無頓着でいいってことでしょうか?

「ワセリン」のサーチ結果で、「ワセリンの落としにくさ」や、「ワセリンの正しい落とし方」に言及してある記事は、ほぼ皆無でした。

まさか、わたくしだけが石けんで落とせなかった?なんてことはないはず!と「ワセリン 落とし方」で、サーチすれば、結構出てきたものの、みていて、うんざり。

やはり、困っている方は多いんじゃないの(ノ_ _)ノ

せっかく、良い情報を発信されるのですから、マイナス面もきちんと併記していただきたいものです。ふうぅぅぅう~

シャンプー・リンスの害

p73には、シャンプーリンスのことも書かれているけれど、興味がさほどないせいか、記述がかなり荒く、断定的になっていて、改定後も特に注釈もつけておられないので、気になった処です。

すべてのシャンプーにシリコンが入っているような書き方も荒いけれど、正直シャンプーのほうがリンスやトリートメントより悪いというあたりは、どのような成分のどのような側面が、などということ以前に「界面活性剤」すりこみで判断しているせいかと。

この本が最初に出版されたころから、リンスは「頭皮」つまり「肌」に、つけてはいけない、ということは、ヘアケアの常識だと思っていたわたくしとしては、かなりの違和感をおぼえた箇所。

ハテナが多すぎて、ここで急ブレーキがかかったことを覚えています。

最終着地は、ヘアケアも「湯シャン」です。
それに異論は特にありませんが、そこに行きつくまでの道程がスポッとないので、やはりここでも、挫折される方がでるだろうなぁ~~と、残念な思いが残りました。

石けん礼賛の余波で、石けんシャンプーに変えるのが良さげだな、と、まぁ、わたくしが最初、単純にそう思った人間なわけですが、いきなり「石けんシャンプー」に変えたりすると、地肌はともかく、髪の毛には相当なダメージがでます。

お顔より、むしろ、「地肌+髪の毛」という、性質の違う二つを同時に洗う、シャンプーのほうこそ、順を追って、変えていかないとツライだけに残念です。

顔と違い、ほとんどトラブルなく移行できちゃったせいでしょうか。やはり、ある程度トラブルがあるというのも、いいこと?なのかもしれませんね(@_@)

どんどん良くなる正常にかえる

なかなか皮むけが、おさまらなかった著者:平野さまの体験ですが、改訂版までの7年の間に年々肌の状態はよくなっってきたそうです。

皮むけもなく、冬でもかさつかなず、つっぱらない、とご報告されています。

最初の本の最後に、お友達の変化も書いておられたましたが、皆さまそれほどひどい肌の症状にはならなかったようです。

平野さまの場合は、皮がむけたような感じが、ひとつの指標になって、1年のレポートができたのかもしれず、あまりに簡単に「肌断食」できてしまったら、それこそこの本が出なかったかもしれないと思うと、これも天の采配でしょうか。

わたくしの場合は、特に知らずにしていたことでしたが、徐々に「化粧品ぬけ」をしていたので、ここまで劇的な変化はなく、なぁんだカンタンじゃん!でした。むしろ、ここまでの我慢をしてでも、やってみよう!と続けられた姿勢に感動したくらいです。

このサイトの「肌断食」カテゴリで、わたくしの人体実験の結果を細々とアップしているわけですが、ここで色々書いていることが、なるべく「我慢」せず「楽」な「肌断食」の一助になってくれれば幸いだなぁと思います。

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