布の壁紙:布クロス
現代日本で壁紙といえば、ビニール素材のビニールクロス通称「ビニクロ」を指しますが、本来はクロス=cloth=布ですし、ビニールが無かった時代の壁紙はとうぜんながら布か紙でした。
なぜか、家人は「布」クロスの感触が好き(@_@)で今までの改装では使えるところは全部布クロスで施工してきました。
今回も、クロスのサンプル帳、ぱらぱらみて「これが良い」
って言ったのは、全部「布」
なんのチェックもせず、流しみているだけでも、好きなものには目がいくんですね
ただ、布はいかんせん、お高い(;_;)
最初はそれで見積もってもらっていましたが、徐々に逼迫してきて削るところはココしかないでしょう、とついには「ビニクロ」に変更しなくちゃ、どうにもならなくなった(^o^;)
布は手触りがやはり良いのと、色柄に微妙なニュアンスがあり落ち着きます。
また、布には、通気性があるので、少々の湿度は調整してくれるので、やはり過ごしやすい・・・気がします。
布クロスにの種類
普通の平織りの織物もありますが、わしゃわしゃとけば立ったような、変わった布もあります。
高級旅館の椅子張りみたいな布といえば、なんとな~~くイメージがわくでしょうか?
高級ホテルでは今でも布クロスはよく使われていますね。
ロビーとかちょっと豪華な雰囲気が漂っている場所はよくみると布のクロスが使われていることが多いです。
あと、布というには語弊があるものに「経糸成型」というものがあります。
きちんと織られた布ではなく、レーヨンなどの糸を裏紙の上にびっしり隙間なく成型して糊でかためた壁紙です。
無地もありますが、プリントされたものも沢山あります。
紙ではないの印刷が良い具合にボケるので、ニュアンスがあり、手触りも立体的で高級感があります。
布クロスで注意すること
が、もちろん高価という以外にもデメリットがあります。
通気性の良さが裏目にでて「ゴースト(ステインマーク)」という現象が、施工後数年~10年あたりで起きることがあります。
我が家でも同時期にビニールと布でリフォームしたことがありますが、ビニールはまるで新品なのに布の場所には、縦にぼんやりとヨゴレというか縞というかが出てきました。
これは、微細ながらホコリの溜まり方が違う箇所があるために起きる現象で、通気性がある証とも言えます。
パテがある空気が通りにくく、パテのない他の部分は空気が通りやすい。
通気性が裏目に出て、空気が通るとき、布壁紙がフィルターのようにホコリを濾してしまうため、空気が通りやすい部分とそうでない部分とで差が出来るから、という理屈…と書いてありましたが
汚れてるのはパテ部分な気がするのでちょっと不思議ですが、じつは汚れていないから目立つらしいです(@_@)
布や汚れの素材にもよりますが、カーペットの部屋だったので、壁に掃除機をかけると、あ~ら不思議!汚れがきえました~~~(@o@)
入隅の部分にやたらホコリが目立つので、大掃除の時に思い切って壁全体を掃除した時の体験でしたが、マジ驚きましたよ!
まさかシミみたいな汚れがとれるとは思わなかったので感動しました。
ただ、どこの部屋も同じか、というとそうではなく、日焼けが酷いへやのシミは掃除機では回復しませんでした。カーペットの素材もループとカットで違ったし、いろいろ条件が違ったんでしょうね。
経年変化で、縦に、縞の様にでてくることは非常に多いです。カーペットの「クモ現象」と同じで、施工ミスだと思われてトラブルになることが多いので、このあたりは壁紙を選ぶとき、きちんと施主さんに説明しておかないといけない処です。
気付かないところで日々化学変化がおきているんですね~~
抗酸化工法・抗酸化糊
そういえば、前回のリフォームで、「抗酸化糊」で施工して貰ったら空気が軽く、嫌な臭いが施工直後から無かったので、使う「糊」も大事、と思います。
シロウトが知ってても・・・と思うかもしれませんが、そういう糊がある、と知っていれば業者に「抗酸化糊」で施工してくれ、とお願いすることができますので、シックハウス症候群などが気になる人は相談してみてください。
ただ、これ、業者さんに言っても大抵無視されます。知らないのが実情のはずですが「変わりません」と言い切る営業や職人がほとんど・・・(^o^;)
でもね、実際、現場の匂いは全然違うんです。
一度使うと、職人さん自身が熱心な「営業」と化すくらい違います。
職人さんとしてはまず、手荒れが違うのがショックらしいですね。あと、クロス糊独特の酸っぱいような匂いがほとんどしないので、現場が爽やか~(^-^)
子供さんのために全部この糊をつかって貼り替えたという職人さんもいたくらいです。
以下に似たような職人さん側の体験?記事があったので、ページURLを書いておきますので、興味のある方は一読されると良いと思います。
知らないと損をする!?家づくりのポイント:抗酸化工法
特に布クロスを張りたい人には、糊のクセがストレートにでるので激オススメです。
今回初めて知った開発者のリンクもあったので貼っておきますね。
ASK株式会社:http://www.aida-soken.co.jp/
でも、これ、ど~ゆ~ルートで流れてるのかなぁ
現場離れて長いので、ちょっと、その辺がわからないけど、最近近所のシックハウス対策専門の工務店が「抗酸化工法」の宣伝をしていたので、ある程度は広がってきているんだと思います。
自分の健康を守るのは自分です。どんな情報も、集めておいて損はないですよ。