池井戸潤「銀翼のイカロス」はまるで予言書みたいだな=と思った件
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「陸王」で爆走中の池井戸潤ですが、まるで予言者みたいだな~~と思ったのが最近、文春文庫で文庫化された「銀翼のイカロス」
週刊ダイヤモンドで連載されていた当時は、図書館で立ち読みしていたのですが、当時は、民主党が惨敗したあとで、もっと違う感覚で読んでいたのが・・・
今読むと、脇役といえば脇役なのですが、強烈なインパクトで迫ってくるのが、青いスーツの女性大臣(@_@)
政党がちがうので、当時としては、エクスキューズがたったのかな?というか、単純にだれか一人をモデルにしてはいなかったでしょうが・・・
希望の党の設立、いや、その前の都民ファーストから、あとの都政のゴタゴタを見聞したあとだと、まるてアテガキのように、立ち上がってくる人影が・・・
おはなしは、おはなし、として興味デフォルメしたりしてるはずが、現実が、虚構を追いかけたかのような展開に、作家の想像力に、ちょっとぞっと、するものが・・・
恐らくは、ち密に情報収集されたでしょうし、検討も重ねたうえで、「ありそうな」話に組み上げた、ということでしょうが・・・タイタン号の悲劇でしたか、似たような事件が後で起きたの・・・政治の現場ってこんな感じなのかな~~と
あ、そうだ、わすれていましたが、「イカロスの銀翼」は半沢直樹シリーズです。
アテガキと言えば、黒崎は、まるで、愛之助さんが、その場にいるような錯覚に陥いるくらい明確。
今にも、声が聞こえそうなくらい・・・
対する半沢直樹が、なぜかわたくしの脳内では長谷川博己が演じていて、ちょっと不思議でした。
実際にTV化されるとして、堺雅人以外になることはないとおもうけど。。。なぜなんだろ?
シンゴジラがわりと政界裏話っぽかったせいで、そのインパクトが尾を引いているんでしょうか???
ともあれ、「陸王」と合わせて、銀行の「貸出」について、また違った面から知る面白さがありました。
銀行って、シロウトには、なんだか良くワカラナイ世界なので、作中の大臣の感覚は、ごく普通だと思えて、笑えなかったですが、「薄利多売」という一文に、へぇ~~っと思いました。
JALの債権放棄に、敏感に「違和感」を嗅ぎとる理由とかも、作品を読んで、初めてナットク。
ただ単に、ずっこい、とかいうレベルじゃなかったんですね(-""-;)
池井戸潤の作品はいいですが、唯一欠点があるとしたら
「公共交通機関」で読みにくい、という点ですね。
先日もあやうく、目当ての駅で下車しそこねるところでしたし、一度など、電車がきたのに気づかず、一本見送ってしまったことがあります。
陸王がまだ放映中なので、しばらくは、TVにはならないでしょうが、映像になるのが楽しみです。
女性大臣はだれがなるのかな~~
隠密同心みたいな倉庫のおじさんもたのしみです。