阪急百貨店で12月16日まで萩尾望都「ポーの一族展」追記:会場でだけ販売されていた「公式記念BOOK(図録)」が一般書店で買えるようになっていました。
展示会に来られないファンも沢山おられたはずなので、これは朗報。
 
未発表作品や対談もいいけど <別冊ふろく>萩尾望都の創作ノート が、ファンには非常にウレシイのではないかと思います。

対談の中身もトークショーの中身とかぶっている部分が多くあり、かなり充実しています。付録で会場では販売されていなかったカードもついてきます。もともと図録ですから、かなりの厚みもあるので、今頃発売されるんだったらあんなに重い目して、会場で買わなくてもよかったやん!とすら思いますが・・・

これから行かれる方は、最低でも1時間は中にいるつもりでいたほうが好いと思います。
 
デパートの展示と侮ってると後悔するくらいの量があります。リアルタイムで混み具合などを知りたければTwitterがいいかもしれませんね
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「ポーの一族」原画展 混雑状況

ポーの一族展おおよその内容

原画の数の多さは半端なく、とくに読む気はなくても、そこはそれ漫画なので、つい読んでしまうんで、どんどん滞在時間が長くなる
 
予告カットなど、小さいけど見逃せない作品も多数あるし、ほんとうに、ざ~っとなでるだけで、軽~く1時間行っちゃいます。
 
実際に萩尾さんが使っている道具なども展示されていたり、トークで話されていたようなビデオも少々。あと、展示会の図録のオマケというのか、目玉なのか、クロッキー帳のレプリカの中身もビデオで紹介されていました。
 
また、東京では展示されていた「波津彬子」先生「花郁悠紀子」先生に贈られたイラストのビデオ紹介もありました。

宝塚歌劇で使われた衣装・小道具などもバッチリ展示されていて、ここらあたりは宝塚ファンへの配慮もあってか、撮影可能なのも、けっこう良いですね。
 
エドガーの「水車」を実物大?でみることができたのは、けっこう嬉しかったです(^o^;)
 
舞台美術関係の資料なども興味深かったです。

宝塚コーナーは素通りする人もいて、どこも混み混みの会場内では、ある意味いい緩衝スペースになってましたね(^o^;)あんまり記憶が定かではございませんが、この辺りを区切りにトーマの心臓などに原画も変わっていったような・・・

原画の魔力

なんといっても「生」の「線」の臨場感。下絵があるとはいえ、この滑らかな線は、す==っとどこからともなく現れて、紙に舞い降りたものなんですよね。
 
脳と手が連動してるというようなことを、会場にあるビデオでもお話されていましたが、生でみると、印刷されたのもからは受けない、不思議な臨場感を感じました。
 
見たこともないのに、目の前で「モー様」がいま、まさにペンで描いているような・・・タイムスリップして横で見ているような、ふわふわした浮遊感。

いつもは印刷されたものを読んでいるので、修正されている箇所を見つけたりすると、思わず「じーっ」とみてしまう。見たからどうなる、とかいうものでもないのに、面白いものです。
 
わたくしなどは少女コミック連載時に読んでいたクチなので、単行本になった時、あまりに変わっていて驚いた箇所があるんですが、今回その原画もありました。大胆にも原稿用紙がバッサリはりあわせてあって、驚愕。
 
ホワイトでは修正できなかったんですね(@o@)

ほかにもトーンの指示が透けて見えたり、セリフの下から鉛筆の文字が見えたり、と原画ならではの不思議な未完成品感?を目にすることが出来て、ほんっと、飽きない。

今回は「ポーの一族」に絞っていたことと、こちらに書いたように⇒ 「萩尾望都・SF原画展」 があったので、萩尾先生のもう一つの柱ともいえるSFの原画はほとんどありません。文化功労者として、SF原画展の巡回がまた、再開されればいいのに、と思いました。
 
もちろん両方を一度に見ることができるようなイベントがあれば、超絶ウレシイ ♥ ですが、中で休憩出来ないと、マジで体力的にキツイ!ので、企画され方々にはぜひ、一日ゆったりできるような企画をお願いしたいですm(__)m

ショップで買えるモノ

一番の目玉はこの原画展でしか買えない「図録」でしょう。
 
萩尾望都先生の手触りを感じられるような、インクの染みだったり、おそらくは紅茶を飲んだカップの跡だったり・・・がついたままのクロッキー帳がついているんです。
 
うっすーいペラペラの冊子ですが、こっこんなモノ見ていいんだろうか?とドキが胸々しちゃうようなシロモノ。
 
あと萩尾さんがトークショーでお話になったようなことが、結構あちこちで読めるので、トークショーを聞けなかった方は、図録でもご満足いただけるかと・・・

あとは永遠を生きる吸血鬼らしく、未来永劫使える万年カレンダーとか、長期保存できるパンの缶詰・豪奢なしおり。面白いところでマスクを入れるマスクフォルダー。個人的には、手を怪我しかねない硬いファイル素材ではなく、もちっとソフトな素材で作ってもらいたいんですが・・・2枚入れられるなんて、タダのグッズじゃないコダワリを感じました。
 
ファイルもえらく凝った作りで、最近のグッズの進歩は目を見張りますね。

浮かれていたので、あんまり記憶がないけど、紅茶にいれるローズのエッセンス!!もあった。これは漫画を読んだ当時、ものすごく想像力を掻き立てられたので、なんだか懐かしいような気さえしました。
 
できれば量はもっと少なくていいから瓶のデザインを漫画に出てきたようなデザインにして欲しかったところです。多分そうだったら抵抗できずに買っちゃった人が続出したんじゃないかな(^o^;)

ジャムTシャツもプリントがシルバーだったり、ほんと、面白かった。

ここまで読めば図録以外は買ってないことモロバレですが、いや、どうせ仕舞っちゃうだけで、使えないこと身に染みてるんで、終活に入るお年頃で、死蔵物をこれ以上増やしても、という理性で止めました(^o^;)それにしてもパンの缶詰は・・・なんで?