もともとは互助の意味から始まった「香典」ですが、最近ではむしろ遺族側の「香典返し」事務の煩雑さから、辞退される方が増えています。
特に関西ではもともとが実利的なお国柄のせいか、御香典を辞退される場合がほんとうに増えていて、お式に参列できる時はともかく、参列できない時に、意外と、困ります。
辞退されているかどうか、を確認しないといけないのですが、誰に?となると、ご遺族にきくのもはばかられるし・・・と悩んでいましたが、葬儀の会場に聞けばいいんですね。
そのとき、御香典だけなのか、供花、供物もなのか、
供物など一切をお断りされている「ご厚志」辞退なのか、も、確認しておくべしです。
わたくしも、後々友人間で話が出た時、再度問い合わせと、金額のすり合わせなおしで、どっ、と疲れました。
問い合わせるなら、きちんと範囲まで確認しておきましょう。
お志の辞退にも範囲がある
「辞退」にも3種類ありますので、ご参考までに。
「香典辞退」・・・・・香典だけを辞退されておられますので、供花や供物は贈ることが出来ます。
「ご厚志辞退」・・・・香典・供花・供物一切を辞退されています。
「供花・供物辞退」・・香典を持参できます。都市部ではあまりないかと思いますが、モノであふれかえるような地域では、辞退なさることもあるようです。
供花も、自分で持参したお花のを飾ることが出来ることは稀なので、葬儀会場に問い合わせた時に、対応してくれる花屋さん、締め切り時間、お値段は聞いておいたほうが無難です。
先日は、なんと供花の申し込みがネットで出来ました。
大手さんだったせいもあるかとは思いますが、ついに、そんな時代になったんだなぁ~、と別の感慨もありました。
今回使わせていただいた公益社さんのサービスでは「照会番号」で、葬儀の日時・会場などを管理されているらしく「照会番号」を入れたら、ダダダッと、出てきて、喪家名など、間違いがないかの確認も同時にできたので安心感がありました。
供花の締め切り時間は通夜・告別式の数時間前が一般的なようです。お通夜に間に合えば、もちろん2日間飾っていただけます。
供花をWEB申し込みできるような斎場は少ないと思いますが、
電報サービス【VERY CARD】では、なんと、14時までに申し込めば、ほとんどの地域で即日手配可能な供花受付をしています。
佐川急便の子会社というネットワークの賜物でしょうか。
ご香典辞退が多い関西では、おぼえておくといいサービスかもしれません。
供花は地域の風習もありますし、稀には喪家さまが花種などご希望がある場合もあるので、このワンストップサービスは、礼を失しないという点でも便利ですね。
お花をご自宅へ
供花は葬儀場で飾っていただくお花ですが、お式に間に合わなかった場合など、後飾り祭壇にお供えするためのお花も、ネット経由でご自宅へ送ることができます。
親しくて、好きなお花など知っている場合は、むしろお花も選べない画一的で一時だけの供花より、そのほうが好い場合もあるかと思います。
華やかなものが好きな方には、いわゆるお仏花だと「地味ねぇ」と怒られそうだなぁとみていたら、今は随分と違いますね。
忙しくなってしまった時代を反映してか、お生花ではなくプリザーブドフラワーが増えてるんですね。
一昔前のお花屋さんネットワークだと、頼みたいけど、どんなお花が届くのかわからない、という心配があったんですが、これなら安心しておくることができそう。
プリザーブドだと、水替えする必要がないので、留守がちだったり、お子様や介護で大変な方の負担を増やすことにならないので、どんな方にも送ることができます。
お生花と違い、時間のすり合わせが不要なので、送るほうも受け取るほうも、楽なので、その点もいいですね。
今は技あり!な電報も
弔電も辞退されている場合がありますが、金品とは違い、そこまで厳しく拒否されていることも稀なので、いまでも弔意を示すには、良い方法のひとつですね。
海外にいる場合には、特に助かります。
格段に通信手段が進化したとはいえ、まだまだ時差の壁があるし、価格的に選択肢の幅のひろい電報だと、お付き合いの深さにも対応しやすい。
今回、記事を書くにあたって数社比べてみましたが、明確にキリスト教を意識されていた
「ハート電報」 さんや、沢山届いてしまうであろう、お線香を保存しておける漆の箱を届けることができたり供花を手配してくれる
「VERY CARD」 さんなど
電報も、近年は様変わりしていますね。
今ではお花屋さんだけでなく、電報でもプリザーブドフラワーを贈ることができるんですが。。。電報だと送料込みなのも使いやすいです。
ただ、弔電用のプリザーブドフラワーは、当然ながら、ちと地味。
個人的にはボトルに入った白い薔薇がいいなと思いました。
てか、自分にならこっちがほしいです(..)ガラスでカバーされてるから、ほこりもかぶらない。祝電以外にも受け付けてほしいですね。
このガラスボトルのお花は一応、祝電ジャンルなのでメッセージ台紙が華やかですが、親しい相手で、華やかなお母上に向けてなら許されるかしらん?
弔電は定型文も用意されていますが、昔と違い、けっこうな文字数を足せます。全文オリジナルでも送れるので、御香典も供物も贈れない「ご厚志ご辞退」には、重宝かもしれない。
葬儀の簡略化めぐるあれこれ
自分の親族の時のことを思うと、やはり、簡略化したいのが本音。
集計作業も大変ですし、返礼品を贈るのにも、住所を調べ、品物を選び、御礼状も印刷しないといけないし、時間も手間もかなりかかりますよね。
けれど、参列する側になると、いがいと、お金というのはお相手との距離感を持たせやすく、便利だったなぁ、とも思いました。
昔は親しかったけれど、今では疎遠、というお相手だと、御香典を贈るというのは、礼を失せず、かといって遠方から時間をかけて出向く必要が無い、という点で、ある種使い勝手のいい儀礼。
ただ、昔の友人など数人とグループで、供花を贈り、自分の気持ちはまた別途、なんらかの形で示すことも出来るので、御香典だけだった時代より、フレキシブルになった気もします。