★洗顔には石けんを しっとりタイプの洗顔料はよくない。洗い上がりがつっぱらないとしたら、その理由は中に含まれている保湿剤や油が膜をつくっているからであり、そのために肌の本来の再生能力が妨げられてしまう。 ---------------中略---------------- クレンジングの主成分は界面活性剤である。要するに洗剤と同じ成分であり、界面活性剤は肌を荒らす元凶である。 引用元: 平野卿子著:肌断食ある意味、洗顔料のことは「肌断食」とは無関係なのに、平野さんと同じように、宇津木先生の情報を信じて、みんな、始めるから、コケるんだよね。 最初宇津木先生の本を読んだときは、もちろん、へーそーなんだ!と思ったし、ご推奨通りに始めたわけですが、今読むと、スラッと読めないくらい、各フレーズごとに突っ込みドコロ満載なのです。 クレンジングが、洗剤と同じ成分、というクダリでは、個人的な体験があって、別の意味で爆笑しましたが、医者と化学者は、どちらもドクターながら、かなり見解に溝があるなぁ~~と感じます。 大昔ホームステイしたお宅は「化学者」のほうのドクターのお家だったのですが、丁度シャンプーが切れたのでハウスマザーに「シャンプー貸してください」とお願いしたところ、なんと、手渡されたのは「台所用洗剤」(@_@) 硬直しているわたくしに、さらに追い打ち?をかけるように、「洗濯用もあるけど、蛍光剤と漂白剤が入ってると思うのよ~」とのヒトコトが・・・ いや、気になってるのは、ソコじゃなくてっ!!と叫びたかったです。 使かったかって?ありがたく受け取りはしましたが、使えませんでしたとも。 その時「化学者」というやつらの頭には分子式しかないんだ、ということを思い知った次第です。われら凡人は、いくら「理屈」がそうだからって「イメージ」が合わないものは、すんなりとは受け入れられませんよねぇ~~。 同じメーカーが作る純せっけんでも、浴用とか分かれていることが多いんですが、包装とネーミングだけで、中身はまったく同じものというメーカーもあります。でも消費者心理がわかっているので、食器洗いとか、布巾用、とは別に、浴用や洗顔用として、売っていたりするそうです。 だって、たとえ、布巾用で顔洗えても、やっぱり・・・手は伸びないですもんね。さすがに、売る部署の方は、その辺の心理をわかって、戦略たてておられます(^.^)/ 平野さんも、合理的な理屈と心理的はことについては、ドイツで似たような体験(オムツと食事用ナプキン)をされたお話p159あたりに書いておられますが・・・ クレンジングが洗剤と同じ理屈で作られていること、界面活性剤が入っている点、どちも正しいです。 それはいいんですが、「肌を荒らす元凶」と断じるところは、医者目線の受け売りで、ちょっと言い切りが過ぎるように思えます。 化学者に見せれば、石けんの記述などとの矛盾も多すぎ「はぁ?」の一言で、ゴミ箱行きでしょう。 石けんこそは、まんま「界面活性剤」なのですが・・・なぜ特別肌にはいりこまないことになるの? そもそも、関西では琵琶湖で大問題が発生したことがあり、飲み水に直結するだけに、特に高齢者には、意識している主婦は多いのですが 最近、まったく別の視点から「石けん」に興味をもつことが起きました。 その理由は「ブラ」の洗濯 とある店で買ったら、ほい、と手渡されたのが、「正しい洗濯の仕方」パンフレットと、ミニミニ石けん。 そのブラが、そこそこお高いものだったので、そのパンフを見ながら、洗ったら、ついでに洗った古いブラが、ま=っ白になったんですヨ(@_@) え??え??え~~~~~っ?! というわけで、イキナリ「石けん」について調ベ始めたわけ。 ずーーっと普通の「合成洗剤」で洗ってきて{但し、我が家は柔軟剤はなし}特に不満もなかったんですが、ヨゴレが取れていなかったことも衝撃なら、「石けん」で取れたことにも衝撃をうけました。 そういえば、マルセイユ石けんのパンフに「ケチャップのシミがとれる」と書いてあったのを思い出し、やってみたら。。。とれる。。。漂白剤なしで。。取れる(@_@) この時のショック、半端なかったです。 で、ふと、家人はここ数年肌の乾燥に悩んでいるのですが、「石けん」によって、苦情の出方が変わる気がして、「石けん」って意外と奥が深いんじゃ?と、調べ始めました。 そんなことがきっかけで「肌」「洗濯」の両方睨んであれこれ調べていくようになった道中、出会ったのが「肌断食」です。 あーーーウルサイ、と感じていた「石けん」の好みも、使われている「油脂」の差によるかもしれないな、とおぼろげに感じだしたら、やっぱり、ちゃんと研究されていて、資料もありました。 原料の油脂によって、溶ける温度も違うし、オレイン酸とかリノール酸とか不飽和脂肪酸とか、よく食べもので目にしていた名前が、汚れの落としやすさ、や、溶けやすさなどに関係していることも学びました。 それぞれに特質があり、良い石けん(人によりなにが良いかは違う)を作るのは容易ではなさそうで、石けん素地の内容は、ある種、企業秘密。 一世を風靡したDr.Bronner's だと、成分は詳しく書かれていますが、もちろん配合量までは書いてありません。 マルセイユ石鹸はオリーブオイルの石けんとして、有名ですが、皮脂を溶かす力が一番強いんですね(ノ_ _)ノ 洗濯用になど、もったいなので、頻繁にはつかわないんですが、泡立てて、歯ブラシでトントンすれば、黄ばんだ襟よごれも落とせます・・・合成洗剤なんて足元にも及ばないくらいパワフル。 これ、肌にたいしても、もちろん同じです。 ということは、マルセイユ石けんだと、皮脂が取れすぎるので、ニキビの人にはいいかもしれないけど、年齢を重ねたお肌には、あまりよろしくなさそう・・・ですよね。 ココナッツが多いと、泡だちがよくマイルドなので、使いやすいことが推察できます。 一時は、泡立ちがいいことと、皮脂がとれすぎないので、ココナッツの多い石けんを探していたんですが、店頭にあまりないのと、価格が高い、溶けやすい、という3重苦?に負けて、全面移行はあきらめました。 マルセイユ石鹸もお高いけど、ココナッツ石けんって、一個は500円とか~700円で、手は出しやすいものの、小さくて、すぐ溶けるので、気づけばひと月で2~3個つかってしまうので、結構なお値段。 その値段が頭にあると「ミヨシ石けん」とか「シャボン玉石けん」とか、思わず値段を凝視してしまうくらいお安く、しかも、持ちが良い!!! これは「釜炊き」と「冷製法」という製法の差にもよるんですが、石けんのめくるめく世界をみてしまうと、これはこれで探求心がメラメラと。 おおむね「釜炊き」のほうがお安くて、持ちがいいのですが、マルセイユ石けんは2kgという大きさで売られているせいもあって、「釜炊き」の中では異常なくらいの高値。 ただ、持ちもいいので、「冷製法」で作ったものと結果的にはトントンかも ヒトコト「せっけん」といっても、油脂と水酸化ナトリウム(塩)しか使っていなくても、製造方法や、使う油脂などにより、出来上がりも、洗ったあとの感触も、かなり振り幅のひろいものなのです。 アロマショップなどで主催されることの多い手作り石鹸は「冷製法:コールドプロセス」でつくるもので、読んで字のごとく、混ぜてから炊くことはありませんが、油脂に水酸化ナトリウムを混ぜると、化学反応で熱がでるので、実際には冷たいままで出来上がる石けんはありません。 不純物や未反応の油脂がのこることも多い「コールドプロセス」という製造方法は、不純物といってもおおむね、保湿剤みたいなグリセリンのため「肌にやさしい」と言われることが多いのですが、未反応なものは、肌の上で、反応してしまう可能性があり、刺激になることも多々ありますので「肌断食」の、特に初期には、使わないほうが安全かもしれません。 均一にまざってないゼリーみたいなものを食べたい、と思う人はいないと思いますが、使う分量の見極めが難しいし、化学反応が均一におきる保証もないので、まだらになってる可能性が、つねにあります。 「純せっけん」と言われるのは、ふつうは油脂を「釜炊き」したあと、塩水で洗い、石ケン素地からグリセリンなどの不純物をのぞいたものを指しますですが、香料などいれてないものを「純せっけん」と書いている人もいます。 不純物が無くても、つかう油脂の素材や配合によって、できあがる「純せっけん」の個性は変わるので、ここまで絞ったところで、まだまだ奥が深いものです。
肌断食-スキンケア、やめました:平野 卿子を読んで
60歳を超えた女性で、ドイツ文学の翻訳などされているかたの体験記です
翻訳をされているだけに、読みやすい!!!
きちんと日付も入っているので、「肌断食」をしようかどうしようか、と悩んでいる人には、参考になる本だとおもいます。
実際、一度は即止めた、「肌断食」に、もう一度踏み出したのはこの本がきっかけでした。
年齢的に近いということもありますが、肌断食すれば、年齢に関係なく効果があるという、ことのほうが、魅力的でした。
宇津木先生のご本のほうは、さらっと読んだだけで、細かいことはすでに忘れていました( 一一)が、平野さんは、文学、わけても翻訳分野でのスペシャリストなせいか、単に「書き写し」てあるというより、さらに「わかりやすく」なっていたこともあり、読み物としても面白く、ぐいぐい引き込まれていきました。
ただ、やはり、平野さんにしても、当初「石けん洗顔」では、つまづいておられます。
P26 の石けんのところを引用させてもらいますが、
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