夏
2018年8月29日の毎日新聞 夕刊のトップに出ていたのが “最強「セミの羽」抗菌材”なる記事 関大のナノ・マイクロ科学のチームが抗菌効果のある材料を作り出すことに成功したそうな(@_@)
クマゼミの羽の表面には高さ約200ナノメートル(ナノは10億分の1)の極小の突起が1マイクロメートル(マイクロは100万分の1)当たり30~40個ほど、ほぼ規則正しく並んでいる。 この構造は光の反射を抑え、水をはじくことが分かっている。細菌が付着すると、生け花の剣山のように細胞膜を壊すと考えられる。 伊藤教授らはこの構造を人工的に再現。シリコーンの板を無数の樹脂製ビーズ(直径約200ナノメートル)でコーティングし、上から金を薄く載せた。これを特殊な液体に浸すと、シリコーンと金が接した部分だけが深く削られ、クマゼミの羽とほぼ同じ200ナノメートル大の円柱形の突起構造ができあがった。 引用元: 毎日新聞2018年8月29日
これのナニがすごいって薬剤を使わずに 物理的に細菌を死滅させられる ので安全性も高いし、持続力もあるというところ。 いやぁ 世の中なにが発明・発見されるかわかりませんねぇ~ セミの羽にも有色と無色の2タイプがあるそうで、抗菌効果があるのは無色の羽だそうです。 クマゼミやミンミンゼミなどがこの、抗菌効果のある無色の羽をもつグループということですがこの研究自体は豪スウィンバーン工科大学(Swinburne University of Technology)のエレーナ・イワノワ(Elena Ivanova)氏率いるオーストラリアの研究チームが2012年に発表したものだそうで、研究論文を英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に発表されているとのこと。 関西大学の伊藤健教授たちは、羽の構造を人工的に再現することに成功したということで、新聞には羽とシリコーン板の写真が載っていましたが、たしかによく似ています。 羽の表面に等間隔に並ぶ「ナノピラー(極微細突起)」という突起らしいですが、ナノというくらいなので、表面をさわっても滑らかなんだそうです。 羽も透明だし、そもそも薄っい!自然界ってどうなってるんだろう、と改めて感動するくらいすごいですね。 この材料の上に大腸菌をのせて24時間立つと生存率は1%を大きく下回り、JISの抗菌の基準を楽々クリア。 抗生物質が効かない薬剤に耐性のある菌にたいしての効果が期待できると書いてありました。 日常生活においても、トイレやキッチン・バス用品に応用してもらえるものなら、主婦の救世主のような存在になるかも・・・ですよね。 今は製造コストが問題とのことですが、世界中の主婦、だけでなく調理師さんとか看護師さんとか、色んな職種の人間が熱烈ラブコールを送ること間違いなし! どんな製品となってでてくるのかなぁ~~ 今からワクワクします!