とある展示会場でみかけた流川香さんの塗香(ずこう)
流川香さんの御厚意で塗香「貴妃」「柘榴」のサンプルを戴けたのでレポさせていただきま~す。
なんでも石川さゆりさんが愛用しているとTVで語られたことがあるそうで、以来人気がでているそうです。
香りは文字にするのが難しいし、すぐ忘れるので、メモっておかないとねぇ
塗香(ずこう)の様子
皆さま塗るお香”塗香(ずこう)”ってご存知でしたか?
わたくしは全く知らなくて・・・
「塗る」という文字から、なんとな~くリップクリームみたいなクリーム状のものが、薄いお皿に入ってて、小指でちょっと取って使う・・・ような姿を想像していましたが・・・
実際にはこんなふうな「お粉」↓↓↓
茶色い粉で、香りがすることもあって、スパイスみたいな感じです。
粒子が非常に細かく滑らかなので、粉の質感的にはスパイスよりファンデなどのお粉に似ています。
塗香をコトバで表すと「香りと色がついたフェイスパウダー」が一番近いかもしれません。
粉なので、着けてもベタつかないのが、まず好いですね ♥
いわゆる顔のメイクに使えるわけではありませんが、身支度の最後の仕上げとしてのボディメイクには使いやすくていいなと思いました。
以下サンプルで戴いた「柘榴」と「貴妃」の塗香の感想を書きましたが、四国のお香屋さんということもあり、いわゆるお遍路さん「四国霊場」の札所と共同開発された塗香や弘法大師さまゆかりの塗香など多様に揃えられているようですよ
ザクロ柘榴の香り
アロマセラピーや香水だとザクロのエキスが入ってて、それがダイレクトに香るものですが、お香はちょっとちがって、種々の生薬を調合して香りが創られています。
「柘榴」の塗香は白檀(サンダルウッド:sandalwood)・丁子(クローブ:cloves)・龍脳(ボルネオール:borneol)などを調合した香りだそうです。
個人的には女性っぽい香りだな~~と感じました。
いわゆるウッディな香りが基調にあるんですが、龍脳のせいなのか、濃厚な華やかさがあります。お守り代わりに塩に混ぜてみました ♥
クラッシックなヨーロッパの香水が好きなら気に入ると思います。わたくしにはジャンパトゥのミルに似ている気がしました。
貴妃の香り
貴妃というと「楊貴妃」を思い浮かべますが、やはり関係があって
楊貴妃がつかっていた「体身香」という秘薬を塗香として現代に再現したものだとサイトに載っていました。
香りが心身の不調に良い影響を及ぼすことは近年のアロマセラピーなどの研究でも明らかになってきてますものね(^o^;)
「体身香」は日本最古の医学書である「医心方」にも記述されているそうですが、この「貴妃」は塗るお香なので、食べたり飲んだり服用することはできません。
名前から想像するような妖艶な感じとは裏腹に、清涼感のある香りですので、貴妃という名前ですが、男性でもOKな気がします。
この体身香を服用し続けると
3日目には口中が芳しくなる
5日目には身体から香気を発してくる
10日目には着用している衣服にも香りが移る
20日目にはすれ違う人も気がつく程の香りとなる
25日目には手や顔を洗った水までも香気がする
1ヶ月後には赤ん坊を抱くと赤ん坊にまで香りが移るようになる
というような感じで身体が香になる秘薬だとか・・・
単に抱っこしただけの赤ちゃんまにまで香りが移るって・・・(^o^;)いやはや 例えとはいえ凄いですねぇ
往時は病気を治す妙薬でもあったそうですが、たしかに香りをかいだ感じもスパイシーで、いかにも効きそう。
沈香、白檀(サンダルウッド:sandalwood)・丁子(クローブ:cloves)・麝香(ムスク:musk)等の生薬を調合してあるそうです。
サンタマリア・ノヴェッラのポプリが好きなら気に入ると思います。
塗香のメリット
軽いので持ち運びに便利なのは、けっこう大きなメリットだと思います ♥
つけなおす時も、スプレーだと場所を選びますが、まぁ粉を飛び散らせない配慮は必要とはいえ、ほとんど場所を選ばない点もなかなか重宝。
塗香入れもサイトでみてみるとオシャレなものが出ているようですが、サンプルみたいな小さいビニールの袋も意外と使いやすいと思います。
手元や首をさする仕草になるので、スプレーやロールオンのように目立たないです。
粉なのでティッシュに包んで(沢山いれたらダメですよ)胸もとにいれておく、というような使い方もできます。
藤原紀香さんのように御塩を胸に入れている方なら、ちょっこっと足すと、より清浄度がアップしそうな気がします。ネガティブなエネルギーから守ってくれそうで、いいですよね(^^)/
加齢臭・体臭対策にも
「肌に直接つかえる」ということで思いつくのは、加齢臭や体臭対策ですが、もちろんOK。
ほんっとに細かいお粉なので、頭皮にもすりこめます。
上に書いた「貴妃」の効能 の例じゃないですが、常時使っていると、香りが浸みこむまではいかなくても、加齢臭のようなものがでてくるのは抑えられると思います。
入院していた祖母であったり家人にアロマセラピーで対応してきた経験を通じてなんども実感してきたことですが、本物の香りのパワーは凄いです。
じぶんの体臭は、なかなか分からないのでやっかいですが、気になる方は一度使ってみてもいいのでわ?と思いました。
塗香の歴史
塗香は穢れを除くために、僧侶が経を読む前に身体を清めるため使いだしたものだということです。
今も真言宗など密教ではお仏壇に供える6種の供物に含まれています。
華厳経という仏教の経典にも「塗香の十徳」という項目の記載があることから古くから香りのもつパワーは経験則として受け継がれていたことがわかり、なかなかに興味深いですね。
さらにさかのぼれば香料の原産地は亜熱帯で、腐敗対策・悪臭対策・殺菌など様々な理由から消毒薬のように生活に密着して使われていたことにも関係はあるようです。
清めるためのものなので、量ではなく質が大切である、という処もなかなかに重要な気がします。
「香害」とも言われる洗濯用柔軟剤や合成された室内芳香剤などによるイライラは量を優先させた結果だよねぇ~と香りが好きな者としてはちょっと哀しい。
お線香とも比べてみた
塗香のサンプルと一緒にお線香のサンプルも戴いたのですが、塗香の基調となる香りのお線香と並べてみると、微妙に似ていますね(p_-)
白檀は、お香になるとエッセンシャルオイルより甘さが強調されるみたいですね。
沈香のほうが若干暗めの色なのが比べてみるとよくわかります。
白檀は木そのものに香りがある香木ですが、沈香は沈丁花科の沈香樹という木の樹脂からとる香料。
沈丁花の重い甘さとは違うさわやかな香りがするのは、自己治癒のための樹脂だからでしょうか、香りの世界はおもしろいですね(ー_ー)
お線香はちょっと独特なのでまた別の記事にしました⇒
流川香の灰がまるまるお線香
オシャレな塗香入れも♥
新しいなぁ~と驚いたのが「ぽんぽんKOKO」なる塗香入れ(@。@)
塗香入れってね、言っちゃぁなんですが、爺むさい。
まぁ元々が僧侶のためのものだから仕方ないんですがビデオに出ている流川香の「ぽんぽんKOKO」↓↓↓↓はオサレ
「ぽんぽんKOKO」の本体サイズは高さが約48mm(フタ込)で、直径・約39mm
ファンデやチークのでみかけるポンポン式のケースそのものですね(^^)/
紹介ビデオでは塗香でも「香粉:KOKO]という別ブランドの塗香の紹介になっていましたが、説明から想像するに「176」が「柘榴」に「892」が「貴妃」似ていそうです。
たしかに塗香の粉はファンデーションレベルの細かさなので、同じように使えるよねぇ。こういうのを目からウロコというんでしょうか。
恐らく開発側に若い女性がいると思われますが、今後若い日本女性の感性で素敵な製品が沢山でてきそうな素敵な予感がします。
お香の世界がますます素敵になるよう頑張ってもらいたいです ♥